化学でもっといいこと。ダイソー株式会社
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ダイソーのバイオ技術とその展開
 2005年に創業90周年を迎えたダイソー株式会社では、1980年代の半ばより微生物によるプロパノール誘導体の光学分割を始まりとして、独自のバイオ変換技術を用いた光学活性アルコールやカルボン酸などの、医薬中間体の開発を行ってきました。
 1994年、キラル化合物の工業的供給のため、松山工場に大型の培養設備を設け、バイオ事業の礎を固めました。現在、当社で開発したキラル化合物は、院内感染の原因であるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌、およびバンコマイシン耐性腸球菌に有効な合成抗菌剤や抗HIV薬の医薬中間体として、国内外に供給されています。
 2000年には、これまでのバイオキラル技術の応用展開として、糖質分野の研究をスタ−トし、2004年に高純度可溶化β-グルカン素材『アクアβ』を開発しました。また、2006年6月に健康食品事業のより一層の拡大を図るため、ダイソ−株式会社出資100%の子会社である「DSウェルフーズ株式会社」を設立しました。
 「安全で科学的根拠の明確な食品素材を提供する」という考えのもと、健康食品・ドリンクから一般食品に渡る幅広い用途で、高機能性食品の開発支援・企画提案に取り組んでいます。
グルカンとは
 グルカンとは、ブドウ糖(D−グルコ−ス)が −グリコシド結合で多数つながった多糖体の総称で、特にデンプン、セルロ−スは身近な材料です。
 デンプンは、高等植物の種子、根、根茎などに多量に含まれる貯蔵多糖であり、動物体内に取り込まれて主要なエネルギ−源となるため、重要な食糧となっています(結合様式はα-1,4-結合)。
 セルロ−スは、高等植物の細胞壁の主成分をなす構造多糖であり、植物体の1/3〜1/2を占め、地球上で最も多量に存在する多糖です(結合様式はβ-1,4-結合)。

β-グルカンとは
 β-グルカンとは、D−グルコ−スがβ結合により多数繋がった高分子で、多糖類に分類される食物繊維の一種です。その結合様式の違いによって、β-1,3-D-グルカン、β-1,6-D-グルカン、β-1,3-1,6-D−グルカン等に分類されます。グルコ−スがα-結合したデンプンと異なり、食べても胃腸で分解・消化されにくく、腸にたくさんある免疫担当細胞に働きかけ、抗腫瘍活性や免疫増強作用を示すことが知られています。
 当社では、黒酵母菌 Aureobasidium pullulans が、菌体外に分泌生産する可溶性β-1,3-1,6-D-グルカンに注目し、工業的スケールでの生産法を確立しました。そして2004年、機能性食品素材として『アクアβ』を上市しました。


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